ゆっくりと扉が開き、お父様が入ってくる。 「心愛。花嫁みたいだ。キレイだぞ。見ないうちに、大人になったんだな」 泣きそうになっているお父様。 「まだ泣くのは早いです。今日は婚約発表パーティーですよ?」 「そうだな。まだ時間はある。これからもよろしくな」 「はい」 そんな会話をしていると。 「もうよろしいですか」 優雅の声が聞こえた。 もう出番だ。 「じゃあ、お父様。また後ほど」