僕の彼女はヤンデレです

「おばあちゃん。ただいま！！」
「メイちゃんも学校疲れたでしよ！
直ぐに冷たい麦茶を持ってくるから、ゆっくりして！！」

そう言うと、部屋に入って行ったおばぁちゃん。

「あ、じゃあ、失礼します！！」

そういって、メイちゃんも縁側に腰掛ける。

めいちゃんは黒髪のボブがサラサラな女の子で少し垢抜けない雰囲気がミチルに似ている。

直ぐに麦茶とコップを持ってきたおばあちゃんが、嬉しそうな顔で笑う。

「メイは凄く私に懐いていて！」
「だって、おばあちゃん優しいもん！！」

2人の様子を眺めていると、おばあちゃん子で有る事が伺える。

ミチルもこんな感じだったのだろうか。

そんな事を考えながら、2人の様子を眺めていると凄まじい視線を感じた。

玄関の方向を見ると、凄まじい目付きをしたミチルと目が合う。

しかし、直ぐに視線は逸らされ、ミチルの姿も見えなくなった。

ドクン、ドクン。

心臓が激しく脈打つ。

ミチルはフィギュアにすら焼きもちを焼く女の子だ。

相手は中学校の子供とは言え、一緒にお茶を飲んでいる所なんて見られたらどんな風に思われるか分からない。

また、ミチルを怒らせてしまった。