クールな完璧先輩は推し活女子を溺愛する

「え!?魅亜ちゃん?今投げたお賽銭ってば、1000円札!?」

「投げやすいように、中に500円玉の重しも入れた……」

「トータルで1500円……!?けちん坊の魅亜ちゃんが!?」

お賽銭に1500円とは、中学1年生にとっては大金である。

それにしても、神サマに自分と菅原先輩との仲を、自分の都合のよい情況に仕向けろとは何事か?

神をも怖れぬ魅亜のお願いに天神サマものけ反ったにちがいない。

しかし、魅亜は真剣だ。

菅原響一郎が好きだという気持ちに何の嘘もない。

魅亜の周囲で学業成就や高校合格を祈願しているどの学生たちよりも、魅亜の願いは一途で純粋だった。