クールな完璧先輩は推し活女子を溺愛する

荒い息をさらに荒くして田部井ちゃんに詰め寄る魅亜。

その眼は真剣そのものだった。

「は?そ、そこまでは知らないよ!でも、響一郎もまんざらじゃないんじゃない?嫌がってるって話は聞いてないし……」

田部井ちゃんも魅亜のただならぬ気迫に、ちょっぴりたじろぐ。

「だいたい、その話は確かなの!?誰から聞いたの!?」

「だ、誰ってうちのお父さん。あたしのお父さん、薬屋だからさ。病院とか業界の噂話には詳しいんだ!」

田部井ちゃんは“お父さん”と言う時、少し嬉しそうに話した。