クールな完璧先輩は推し活女子を溺愛する

「それはないよ。誰が“懸賞入試”で入学したかは非公開になってるし、あたしだって魅亜ちゃんが話したから知ってるくらいだし、いくら倉員が菅原一族の親戚筋だからって、そこまでの情報は持ってないよ!」

「え!親戚!?菅原先輩の……!?」

田部井ちゃんは“クラカス”“ゴミマス”コンビの姿が完全に見えなくなった場所まで来ると、ようやく魅亜の腕を放してくれた。

春の太宰府天満宮の表参道はたいそうな人混みで賑わっていた。

あの2人が全速力で魅亜たちを追い掛けてこない限り、簡単には見つかりそうになかった。