「今度は行き止まりです」
「そのようだね」
魅亜が先頭に立ち、緩やかなスロープを下り、奥にかなりの距離を歩くと石積みの壁が前方を塞いでいた。
「地図には何と?」
「すまない、地図も流された。でも、行き止まりはなかったはずだよ」
響一郎は見えにくい目を細めて前方を凝視した。
「あら?壁に何か呪文みたいな文字が彫ってあります!」
「うん?どれ?」
おぼつかない足取りの響一郎の手を引き、魅亜は壁の前に案内した。
「おお!これは神代文字だよ!神と対話するための神聖文字ともいうが、そうか!伊勢神宮に道真公が神代文字で書いた奉納文があるといわれているが、これは道真公のものか!?」
「意味は解りますか!?」
期待を込めた魅亜の瞳に応えるべく、響一郎は壁にへばりつくようにして神代文字を解読する。
「真ある者は壁を押すべし。不実なる者は帰るべし。惑う者は水に没すべし」
「どれを選んでも罠にはまりそうですね。一度さっきの場所まで戻りましょう」
「え?戻るのかい?」
「はい、もう一度水の分岐点で試しに──」
ガコン!
「ウソ!?来た時には床にこんな突起なんてなかったのに!」
「鳥飼くん!壁が!」
引き返そうとした魅亜がまたしてもトラップを踏みつけた瞬間、石積みの壁が轟音を上げゆっくりと開き始めた。
「そのようだね」
魅亜が先頭に立ち、緩やかなスロープを下り、奥にかなりの距離を歩くと石積みの壁が前方を塞いでいた。
「地図には何と?」
「すまない、地図も流された。でも、行き止まりはなかったはずだよ」
響一郎は見えにくい目を細めて前方を凝視した。
「あら?壁に何か呪文みたいな文字が彫ってあります!」
「うん?どれ?」
おぼつかない足取りの響一郎の手を引き、魅亜は壁の前に案内した。
「おお!これは神代文字だよ!神と対話するための神聖文字ともいうが、そうか!伊勢神宮に道真公が神代文字で書いた奉納文があるといわれているが、これは道真公のものか!?」
「意味は解りますか!?」
期待を込めた魅亜の瞳に応えるべく、響一郎は壁にへばりつくようにして神代文字を解読する。
「真ある者は壁を押すべし。不実なる者は帰るべし。惑う者は水に没すべし」
「どれを選んでも罠にはまりそうですね。一度さっきの場所まで戻りましょう」
「え?戻るのかい?」
「はい、もう一度水の分岐点で試しに──」
ガコン!
「ウソ!?来た時には床にこんな突起なんてなかったのに!」
「鳥飼くん!壁が!」
引き返そうとした魅亜がまたしてもトラップを踏みつけた瞬間、石積みの壁が轟音を上げゆっくりと開き始めた。



