「呪術って、天神様のですか!?でも、学問の神様と呪術ってあまりピンと来ないような?」
「学問の神というのはもっと時代が下ってからさ。道真公が亡くなった当時、どんな神様と呼ばれていたか、鳥飼くんは知っているかい?」
「それは……雷神、祟り神でしたか」
「そうだ。始まりは道真公の死から5年後、藤原菅根が落雷により命を落とす。彼は道真公の弟子でありながら師を裏切った人物だった。そして翌年、陰謀の首謀者だった藤原時平が39歳で亡くなり、この頃から洪水、長雨、干ばつ、伝染病など天変地異が毎年のように発生した。そして極めつけなのが道真公の死後27年後に起きた、清涼殿落雷事件だ。この年は干ばつだったにも関わらず、突然暗雲が立ち込め宮中に落雷。公家や官人、近衛が焼死。この事件後、既に後継者を2人も立て続けに失っていた醍醐天皇は心労も重なったのか、3ヶ月後に亡くなってしまう」
「聞けば聞くほど、凄まじい話ですね。そんな強力な天神様の呪術なら、最強な気がしますが、雷の呪術で田部井ちゃんを回復させるんですか?それはちょっと危険過ぎる気が……」
さすがの魅亜も青ざめて難色を示す。
「いや、違う。これは推測だが、天神様の宝物は菅原家の祖業と関係あると思うんだよ」
「祖業?先祖代々受け継いできた仕事の事ですか」
いつの間にか泣き止んだ魅亜の質問に、響一郎は深く頷いた。
「学問の神というのはもっと時代が下ってからさ。道真公が亡くなった当時、どんな神様と呼ばれていたか、鳥飼くんは知っているかい?」
「それは……雷神、祟り神でしたか」
「そうだ。始まりは道真公の死から5年後、藤原菅根が落雷により命を落とす。彼は道真公の弟子でありながら師を裏切った人物だった。そして翌年、陰謀の首謀者だった藤原時平が39歳で亡くなり、この頃から洪水、長雨、干ばつ、伝染病など天変地異が毎年のように発生した。そして極めつけなのが道真公の死後27年後に起きた、清涼殿落雷事件だ。この年は干ばつだったにも関わらず、突然暗雲が立ち込め宮中に落雷。公家や官人、近衛が焼死。この事件後、既に後継者を2人も立て続けに失っていた醍醐天皇は心労も重なったのか、3ヶ月後に亡くなってしまう」
「聞けば聞くほど、凄まじい話ですね。そんな強力な天神様の呪術なら、最強な気がしますが、雷の呪術で田部井ちゃんを回復させるんですか?それはちょっと危険過ぎる気が……」
さすがの魅亜も青ざめて難色を示す。
「いや、違う。これは推測だが、天神様の宝物は菅原家の祖業と関係あると思うんだよ」
「祖業?先祖代々受け継いできた仕事の事ですか」
いつの間にか泣き止んだ魅亜の質問に、響一郎は深く頷いた。



