近くの公園まで行くと、空いていたベンチに並んで座る。そこで響一郎は魅亜が落ち着くのを待って、再び話し始めた。
「道真公は藤原氏の陰謀によって無実の罪により、太宰府に流された。太宰府では軟禁され、衣服や食事にも事欠き、僅か2年で亡くなった。無論、京の財産も藤原氏に押さえられ、家族も貧困に陥った」
「でも、それじゃあ天神様は宝物を隠す余裕なんてなかったんじゃ?」
「だから僕も今まで我が家にしか伝わらないこの伝承を信じなかったんだよ。でも、ひょっとしたら……」
「ひょっとしたら?」
「宝物が金銀財宝などではない、秘術や呪術だったらどうだい?」
響一郎の銀縁眼鏡がキラリと光った。
「道真公は藤原氏の陰謀によって無実の罪により、太宰府に流された。太宰府では軟禁され、衣服や食事にも事欠き、僅か2年で亡くなった。無論、京の財産も藤原氏に押さえられ、家族も貧困に陥った」
「でも、それじゃあ天神様は宝物を隠す余裕なんてなかったんじゃ?」
「だから僕も今まで我が家にしか伝わらないこの伝承を信じなかったんだよ。でも、ひょっとしたら……」
「ひょっとしたら?」
「宝物が金銀財宝などではない、秘術や呪術だったらどうだい?」
響一郎の銀縁眼鏡がキラリと光った。



