クールな完璧先輩は推し活女子を溺愛する

「それ……何の事ですか?」

「君が隠し天女に選ばれた、そもそもの理由。それは天神様こと、菅原道真公が太宰府に隠した宝物を探し出すためなんだよ」

「え?でも、そんな宝物なんて私がどうやって探せば?それにその宝物でどうやって田部井ちゃんを回復させるんですか?その宝物を売って入院費に充てるという意味ですか?」

「違う、天神様の宝物は形のない、願いを叶える力と言い伝えられているんだ」

「願いを叶える力……?」

「ここではこれ以上は話せない。場所を変えよう」

急な話に混乱する魅亜をいたわりながら、響一郎は魅亜を連れて街の雑踏を抜け出すために歩き始めた。