クールな完璧先輩は推し活女子を溺愛する

ならば僕も彼には誠実に答えよう。

何の誤魔化しもなく、正直に……。

「鳥飼くんは泣いて帰った。泣かしたのはこの僕だ」

「え……?なに……?」

「僕が誤解した内容を勝手に電話で田部井 暁、キミに話そうとしたからだ」

「誤解した内容って、一体なにを?」

「誤解だった。正しくもない内容を話す必要はないだろう……」

「それはそうだが……」

アキラは完全に毒気を抜かれた状態だった。

あんなに息急ききって詰問したのに、てっきり誤魔化すと思っていた菅原響一郎が、あっさりと真実を話したからだった。