クールな完璧先輩は推し活女子を溺愛する

「ふざけんな!あんなワケわからん電話されてほっとけるかよ!鳥飼さんは!?今、どこだ!?一緒じゃないのかよ!」

アキラの問いに響一郎は悔しげに、唇を噛み締めた。


今、彼女はどこにいるんだろう……。

ほんのさっきまで、二人であんなに楽しく話していたのに……。

どうして、こんな……。

「せからしか!ガキどもが!!職員棟でそげな大声出して、よかと思おうとうとか!?」

その時突然、黙り込んで新聞を読んでいた事務員が大声で二人を怒鳴り付けた。

一瞬、玄関ホールが静まり返る。

しかし──

「せからしかとはアンタやろうもん!?黙れ!オッサン!!」

「今、取り込み中だ!大声でも何でも、出させてもらうぞ!事務職員!!」