大路君のその手をはねのけ、


「見ないでください」


 睨んでみれば、彼はわざとらしく肩をすくめた。


「見たんじゃなくて見えたの。えっと……何さんだっけ?」
「頭がクリーム色の方に名乗る名前はありません。さようなら」


 これ以上一緒にはいたくなくて、鞄を拾い上げスカートについた花びらを払い、そそくさとその場から立ち去りました。

 いつ見ても無表情だし、物言いも冷たい……と、昔からよく言われますが、私は、


(どどど、どうしましょう……! ぱっ、パンツを見られてしまいました……! 恥ずかしい……!)


 感情と言動が一致しない、いわゆるツンデレガールです。