「俺、千奈のどんなことでも知りたいと思う」
「本当に?」
「あぁ」
洋人君の表情は真剣だった。
外の雨音は更に激しさを増していて少し気になったけれど、あたしは居住まいを正して洋人君を見つめた。
「昔、好きな人がいたの。その人にも理解してほしくて、この体質のことを説明した」
あたしはその時のことを思い出し、ゆっくりと説明をはじめた。
自分がこの体になって最初のころはいろんな人に相談した。
そのたびに気味悪がられて、みんなあたしの前からいなくなってしまった。
それからだんだん自分の体の相談を人にすることはなくなっていった。
みんなどんどん死んでいくのに自分だけ死なないなんて気持ちが悪い。
あたし自身も自分の体を嫌悪するようになっていた。
そうしてごまかしながら生きていたけれど、洋介君に会ってからあたしの気持ちが変化した。
この人には知っていてほしい。
この人なら理解してくれるかもしれない。
そんな期待をしてしまったのだ。
「でも、無理だった。つい、勢いで手首なんか切っちゃったから、その人もあたしから離れて言っちゃった」
言いながら声が震えてしまった。
あの時のことは何度思い出しても胸が痛む。
結局洋介君とはろくな別れも言えないまま、記憶を改ざんすることになってしまったから。
「本当に?」
「あぁ」
洋人君の表情は真剣だった。
外の雨音は更に激しさを増していて少し気になったけれど、あたしは居住まいを正して洋人君を見つめた。
「昔、好きな人がいたの。その人にも理解してほしくて、この体質のことを説明した」
あたしはその時のことを思い出し、ゆっくりと説明をはじめた。
自分がこの体になって最初のころはいろんな人に相談した。
そのたびに気味悪がられて、みんなあたしの前からいなくなってしまった。
それからだんだん自分の体の相談を人にすることはなくなっていった。
みんなどんどん死んでいくのに自分だけ死なないなんて気持ちが悪い。
あたし自身も自分の体を嫌悪するようになっていた。
そうしてごまかしながら生きていたけれど、洋介君に会ってからあたしの気持ちが変化した。
この人には知っていてほしい。
この人なら理解してくれるかもしれない。
そんな期待をしてしまったのだ。
「でも、無理だった。つい、勢いで手首なんか切っちゃったから、その人もあたしから離れて言っちゃった」
言いながら声が震えてしまった。
あの時のことは何度思い出しても胸が痛む。
結局洋介君とはろくな別れも言えないまま、記憶を改ざんすることになってしまったから。



