死なないあたしの恋物語

「ごめん、あたしひとりになりたいの」


こんな言葉使いたくなかったけれど、わかってもらうために言うしかなかった。


あたしの言葉に綾が目を見開く。


美鈴さんと雅子さんは同時に目を見交わし、そしてまたニヤついた笑みを浮かべた。


「ひとりになりたいんだって。魔女だもんね。人間の友達なんていらないよねぇ」


雅子さんは必要に嫌味を投げかけてくる。


あたしは今度こそ聞こえないフリをして、教科書に視線を落とす。


何度も勉強してきたことでも、時代が移りかわっていくことで教科書の内容も変わっていく。


結局何が正しいのかなんてとっくにわからなくなっていた。


「ごめんね綾」


あたしは綾のほうを見ずに小さな声で言ったのだった。