「大丈夫だよ。すぐに記憶を消すことはできなかったから」
あたしは自嘲気味に笑って言った。
「美鈴さんたちにこの屋敷に暮らしていることを知られて、魔女の話までされて、これ以上みんなを巻き込むことはできないと思って、記憶を消そうと思ったの。だけど、できなかった。何度も何度も洋人君の顔が浮かんできたから」
一気に言って、息をついた。
洋人君が目を見開いてあたしを見ている。
あたしは恥ずかしくなって視線を伏せた。
「俺のため?」
「それは違うよ。自分のため」
本当にみんなのことを考えるのなら、とっくに記憶を消してしまっている。
それができないのは自分のせいだ。
洋人君はアルバムに視線を移し、「本当に、沢山生きてるんだな」と、呟く。
「そうだよ。だって、戦国時代からだもん」
あたしはクスッと笑って答えた。
「その時代って大変だったか?」
「そうだね。毎日毎日どこかで戦いがあったよ。戦うことで自分の領土を広げて強さをアピールできる時代だったし」
「一番楽しかった時代は?」
聞かれてあたしは空中へ視線を向けた。
あたしは自嘲気味に笑って言った。
「美鈴さんたちにこの屋敷に暮らしていることを知られて、魔女の話までされて、これ以上みんなを巻き込むことはできないと思って、記憶を消そうと思ったの。だけど、できなかった。何度も何度も洋人君の顔が浮かんできたから」
一気に言って、息をついた。
洋人君が目を見開いてあたしを見ている。
あたしは恥ずかしくなって視線を伏せた。
「俺のため?」
「それは違うよ。自分のため」
本当にみんなのことを考えるのなら、とっくに記憶を消してしまっている。
それができないのは自分のせいだ。
洋人君はアルバムに視線を移し、「本当に、沢山生きてるんだな」と、呟く。
「そうだよ。だって、戦国時代からだもん」
あたしはクスッと笑って答えた。
「その時代って大変だったか?」
「そうだね。毎日毎日どこかで戦いがあったよ。戦うことで自分の領土を広げて強さをアピールできる時代だったし」
「一番楽しかった時代は?」
聞かれてあたしは空中へ視線を向けた。



