殺人感染

あたしは真っ直ぐに香を見て言った。


香はゆるゆるとあげていた手をおろす。


「雪はどこ? どこにいるの!?」


香は空中へ向けて包丁を振り回した。


まだ錯乱状態は続いているみたいだけれど、とにかくこちらを攻撃してこないようなのでそれでよかった。


「待って、今2人を呼ぶから」


あたしはそう言うと、純也のスマホに電話をしたのだった。