麻袋がまだうごめいている。
テスターが袋の口を緩めると、中から女の子が頭を除かせたのだ。
猿轡をかまされ、両手は背中で拘束されている。
「郁乃!?」
あたしは驚きのあまりその名前を叫んでいた。
麻袋の中から出てきたのは郁乃だったのだ。
郁乃の顔はひどく晴れ上がり、口の端には血がこびりついている。
それでも原型はとどめていた。
郁乃は目を見開いてあたしを見上げ、荒い呼吸を繰り返す。
そんな……!
テスターの正体が郁乃だと思っていたあたしは驚愕で言葉を失ってしまった。
「郁乃だって可愛い、郁乃だって可愛い、郁乃だって可愛い」
テスターはまた壊れた機械のように繰り返す。
その言葉にスッと血の気が引いていった。
まさか、あたしがあんなことを言ったから、次のターゲットに郁乃を選んだんじゃ……。
麻袋から出てきた郁乃は両足もロープで固定されていて、幼虫のようにしか動くことができない状態だった。
テスターが袋の口を緩めると、中から女の子が頭を除かせたのだ。
猿轡をかまされ、両手は背中で拘束されている。
「郁乃!?」
あたしは驚きのあまりその名前を叫んでいた。
麻袋の中から出てきたのは郁乃だったのだ。
郁乃の顔はひどく晴れ上がり、口の端には血がこびりついている。
それでも原型はとどめていた。
郁乃は目を見開いてあたしを見上げ、荒い呼吸を繰り返す。
そんな……!
テスターの正体が郁乃だと思っていたあたしは驚愕で言葉を失ってしまった。
「郁乃だって可愛い、郁乃だって可愛い、郁乃だって可愛い」
テスターはまた壊れた機械のように繰り返す。
その言葉にスッと血の気が引いていった。
まさか、あたしがあんなことを言ったから、次のターゲットに郁乃を選んだんじゃ……。
麻袋から出てきた郁乃は両足もロープで固定されていて、幼虫のようにしか動くことができない状態だった。