そう思ったとき不意に記憶がよみがえってきて「あっ!」と、声を上げた。


そういえば千紗たちがいなくなったときも教室には3人以外誰もいなかったはずだ。


俺は千紗の居残りが終わるまで待つつもりだったけれど、千紗が大丈夫だと言って!


あの時の状況とほとんど一致している!


「ありがとう! なにかわかった気がする!」


俺がそう言うと前田さんはキョトンとして表情を浮かべていたのだった。