「ふふふっ。本当に綺麗な目ね。でもこれをつけるためには自分の目を取らなきゃ」


テスターはブツブツと呟いて思案を始めた。


テスターから手を離された智恵理はそのままぐったりと頭をたれてしまった。


「智恵理、智恵理!!」


必死に声をかけるが反応がない。


死んでしまったんだろうか?


床にはボトボトと血がたれていく。


「仕方ないから、これはあたしが食べちゃおう」


テスターはそう言うと、智恵理の眼球を口に放り込んだのだ。


クチャクチャと音を立てて粗食し、また吐き気がこみ上げてくる。


「次は……」


ゴクンッとすべて飲み込んテスターが、栞へ視線を向けた。


栞は今にも倒れてしまいそうなくらい青い顔をしている。


「いや……いや!!」


叫び声を上げ、どうにか逃げようとして足をばたつかせ始める。