テスター

「なにを――!」


すべてを言う暇もなく、テスターはあたしのまぶたを指先でつまみ、ハサミを入れていたのだ。


今まで経験したことのない激痛が駆け抜ける。


ジャキンッジャキンッとまぶたを切っていく音が聞こえてくる。


悲鳴が喉の奥に張り付いて出てこない。


代わりに智恵理と栞の悲鳴が倉庫内にこだました。


血がダラリと流れてきて目の中に入り、視界がさえぎられる。


痛みで意識が飛びそうになる中、テスターはあたしの右まぶたを完全に切り落としていたのだ。


「ふふふっ。これでまた私は綺麗になれる」


テスターは包帯の下で笑い声を上げると、今度は自分のまぶたを切り裂き始めたのだ。


あたしはその光景に耐え切れず、吐いてしまった。


「なにしてんのあんた! 頭おかしいんじゃないの!?」


智恵理が泣きながら叫ぶ。


その通りだ。


この女は頭がおかしい。


だからこそ、こんなことができるんだ。


あたしは左右に首を振って、これ以上目の中に血が入らないようにした。


そのたびに痛みが駆け抜けていく。