テスター

「こ、この動画、本物なの?」


動画から視線を外さなかった智恵理が、荒い呼吸を繰り返しながら聞く。


「う、嘘だよこんなの。だって、人の足を切断するなんてできるわけないし」


栞の声は震えている。


その間あたしは必死に上半身を動かしてロープが緩まないか試みていた。


しかし、しっかりと結ばれているようでビクともしない。


むしろ、動けば動くほどきつく締め付けられる気がする。


「何週間か前に、噂で聞いたことがある。グランプリの女の子が突然学校に来なくなったって」


あたしの言葉に2人が同時に息を飲んだ。


「ねたみからイジメられていたんじゃないかって噂だったけど……」


あたしは途中で言葉を切った。


最後まで言う必要はない。


今目の前にいるこの女が、グランプリの少女を襲ったんだ。


だから学校にこれなくなった。


もしかしたら死んでいるかもしれない。


あたしはまたゴクリと唾を飲み込んだ。