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母親からメーク禁止を言い渡された私は、仕方なく毎朝15分早く家を出てコンビニのトイレでメークをするようになった。
「あれ、谷津先生今日は化粧いい感じですね」
先輩教師にそう言ってもらえたときは心底安堵した。
これで私へのイジリは終わるだろう。
そう思っていた。
「谷津先生、最近調子に乗ってない?」
その言葉を聞いたのは校内の廊下でだった。
今まさに曲がり角を曲がろうとしていて、その先から聞こえてきた言葉だった。
それが先日、トイレで私のことを話題にしていた教師の声だとすぐに気がついた。
「私も思ってた。ちょっとメークしただけで人が変わったみたいになってるよね」
そうだろうか?
確かにメークははじめたけれど、いつもと変わらない仕事をしていたつもりだけど。
精神的に安心したことで、それが態度にも出ていたのかもしれない。
「ちょっとうっとおしいよね」
悪意のある言葉に一瞬心臓が止まってしまいそうだった。
普段イジメはダメ。
差別はダメと生徒に伝えている立場の人間でも、こうして影で悪質なことをする人は沢山いる。
母親からメーク禁止を言い渡された私は、仕方なく毎朝15分早く家を出てコンビニのトイレでメークをするようになった。
「あれ、谷津先生今日は化粧いい感じですね」
先輩教師にそう言ってもらえたときは心底安堵した。
これで私へのイジリは終わるだろう。
そう思っていた。
「谷津先生、最近調子に乗ってない?」
その言葉を聞いたのは校内の廊下でだった。
今まさに曲がり角を曲がろうとしていて、その先から聞こえてきた言葉だった。
それが先日、トイレで私のことを話題にしていた教師の声だとすぐに気がついた。
「私も思ってた。ちょっとメークしただけで人が変わったみたいになってるよね」
そうだろうか?
確かにメークははじめたけれど、いつもと変わらない仕事をしていたつもりだけど。
精神的に安心したことで、それが態度にも出ていたのかもしれない。
「ちょっとうっとおしいよね」
悪意のある言葉に一瞬心臓が止まってしまいそうだった。
普段イジメはダメ。
差別はダメと生徒に伝えている立場の人間でも、こうして影で悪質なことをする人は沢山いる。



