でも、まだあの時は付き合っていないから怒られることは無いだろうし…と、不安になりながら待っていた。



『……結弦?』



黙っている結弦を不思議に思い、つい私から話しかけると。



『雫のファーストキスは、冬夜じゃないよ』



『え…?』



『雫のファーストキスの相手は…僕だと思うけど』



『…………ど、どういうこと?!』



とんでもない事実が飛び出してきたのである。



結弦の話はこう。



私と結弦が幼なじみということは周知の事実だと思うけど、本当に年がら年中一緒にいた。



2人でお風呂に入ることもあれば、一緒にお昼寝だってしていたし。