「奈々には、暴走族総長になった理由を話しただろ」
「はい」
暴走族の話?
それがどうしたのだろうか。
「……総長になったところで、人を守ることは出来ないんだな」
聞こえるか聞こえないか。
小さな呟き。
祐樹先輩は今、どんな表情をしているんだろう。
「……私は、祐樹先輩にたくさん守ってもらいましたよ」
カーテン越しに届けたい言葉。
祐樹先輩には瑠衣くんとの関係のことだったり、掲示板に貼られた写真のことだったり。
今日のことも。
私を守ってくれた。
充分すぎるくらいに。
「根本的なことは解決できてねぇだろ。人ひとり守れなくて、なにが“総長”なんだろうな」
祐樹先輩の苦しそうな声。
そんな祐樹先輩に、私は思わず口を開いていた。
「“総長”とか関係ないと思います」
カーテンの向こうにいる祐樹先輩に届くか分からないけれど。
届いて欲しい。
「はい」
暴走族の話?
それがどうしたのだろうか。
「……総長になったところで、人を守ることは出来ないんだな」
聞こえるか聞こえないか。
小さな呟き。
祐樹先輩は今、どんな表情をしているんだろう。
「……私は、祐樹先輩にたくさん守ってもらいましたよ」
カーテン越しに届けたい言葉。
祐樹先輩には瑠衣くんとの関係のことだったり、掲示板に貼られた写真のことだったり。
今日のことも。
私を守ってくれた。
充分すぎるくらいに。
「根本的なことは解決できてねぇだろ。人ひとり守れなくて、なにが“総長”なんだろうな」
祐樹先輩の苦しそうな声。
そんな祐樹先輩に、私は思わず口を開いていた。
「“総長”とか関係ないと思います」
カーテンの向こうにいる祐樹先輩に届くか分からないけれど。
届いて欲しい。



