私の瞳が瑠衣くんの瞳をとらえた、その瞬間。
瑠衣くんが私からパッと目をそらした。
そして、体が離れる。
完全に横を向いている瑠衣くんの頬は、夕日のせいなのか、赤く染まっていた。
「る、瑠衣くん? 顔赤いよ?」
「分かってるっ!」
どうしたんだろう。
瑠衣くんは、『あー』とか『うー』とか、呟きだしたし。
こうやって見ると、普通の男の子に見えるんだけどな。
少し、意地っ張りな部分はあるけれど。
……なんて思っていると、瑠衣くんは聞き取れないくらいの小さな声で呟いた。
「僕、……わかっ……ちゃった、かも」
「え? なんて言ったの?」
聞こえなかった。
と、言うと瑠衣くんは、少し頬を膨らませて。
「僕、“初恋”っていうの、分かっちゃったっ」
と、ちらりと私を見ながら言った。
「は、はつこい?」
「うん。僕、奈々ちゃんのこと、好きになっちゃった」
不意打ちすぎる言葉に、今度は私が顔を赤くする番だった。
「奈々ちゃん、顔赤いよー?」
誰のせいだと思っているんですか。
……と、言えない私は、熱くなった頬を押さえることしか出来なかった。
瑠衣くんが私からパッと目をそらした。
そして、体が離れる。
完全に横を向いている瑠衣くんの頬は、夕日のせいなのか、赤く染まっていた。
「る、瑠衣くん? 顔赤いよ?」
「分かってるっ!」
どうしたんだろう。
瑠衣くんは、『あー』とか『うー』とか、呟きだしたし。
こうやって見ると、普通の男の子に見えるんだけどな。
少し、意地っ張りな部分はあるけれど。
……なんて思っていると、瑠衣くんは聞き取れないくらいの小さな声で呟いた。
「僕、……わかっ……ちゃった、かも」
「え? なんて言ったの?」
聞こえなかった。
と、言うと瑠衣くんは、少し頬を膨らませて。
「僕、“初恋”っていうの、分かっちゃったっ」
と、ちらりと私を見ながら言った。
「は、はつこい?」
「うん。僕、奈々ちゃんのこと、好きになっちゃった」
不意打ちすぎる言葉に、今度は私が顔を赤くする番だった。
「奈々ちゃん、顔赤いよー?」
誰のせいだと思っているんですか。
……と、言えない私は、熱くなった頬を押さえることしか出来なかった。