「なんかね」
「ん?」
「スッキリしたのに、心臓がドキドキする」
……うん?
心臓がドキドキ?
首をかしげる私。
「ドキドキして、ムズムズする感じ」
心臓の音も早くなっているんだよ。
そう言って瑠衣くんは、私の腕を掴んだかと思うとその胸に引き寄せた。
ドクン、ドクン。
「ね? 心臓の音が早いでしょ?」
「そ、そうだね」
瑠衣くんに抱きしめられた私の鼓動も早くなって、どちらの心臓の音なのか分からないけれど。
んー、と考え込みだす瑠衣くん。
それからしばらくして私の名前を呼んだ。
「奈々ちゃん」
久しぶりに名前を呼ばれたなぁ。
“彼女”のフリのときだけ呼ばれていた気がする。
なんて思っていると、瑠衣くんの手が私の頬に触れた。
「僕と目を合わせて?」
瑠衣くんと改まって目を合わせるのは恥ずかしい。
照れるけど、瑠衣くんがそういうなら、一瞬だけでも目を合わせよう。
うん。
恥ずかしいから一瞬だけ。
「ん?」
「スッキリしたのに、心臓がドキドキする」
……うん?
心臓がドキドキ?
首をかしげる私。
「ドキドキして、ムズムズする感じ」
心臓の音も早くなっているんだよ。
そう言って瑠衣くんは、私の腕を掴んだかと思うとその胸に引き寄せた。
ドクン、ドクン。
「ね? 心臓の音が早いでしょ?」
「そ、そうだね」
瑠衣くんに抱きしめられた私の鼓動も早くなって、どちらの心臓の音なのか分からないけれど。
んー、と考え込みだす瑠衣くん。
それからしばらくして私の名前を呼んだ。
「奈々ちゃん」
久しぶりに名前を呼ばれたなぁ。
“彼女”のフリのときだけ呼ばれていた気がする。
なんて思っていると、瑠衣くんの手が私の頬に触れた。
「僕と目を合わせて?」
瑠衣くんと改まって目を合わせるのは恥ずかしい。
照れるけど、瑠衣くんがそういうなら、一瞬だけでも目を合わせよう。
うん。
恥ずかしいから一瞬だけ。



