屋上には誰もいないだろう、と思っていたから驚いた。
この声は間違いなく。
「瑠衣くん……」
瑠衣くんは私の突然の登場に驚きを隠せないようだ。
私を視界にとらえた瑠衣くんは、すぐに視線をそらした。
そして、屋上のフェンスに寄りかかり、しゃがみこんだ。
「……なにしに来たの」
疑問系ではない質問。
『気分転換をしに来ました』とは、言いづらくて適当に答えた。
ふーん、と、相変わらず興味のなさそうな返事。
それにも慣れてしまった私もいる。
でも、それ以上に瑠衣くんが私の目の前にいることが嬉しかった。
ずっと避けられていて、挨拶も出来なかったからなぁ。
「……いつまで、そこに突っ立っているの」
瑠衣くんがちらりと私を見る。
「座れば?」
屋上の扉の前で突っ立っていた私に声をかけてくれる瑠衣くん。
……拒絶は、されていないってことでいいんだよね?
私は、屋上の扉を完全に閉めてから、瑠衣くんの隣に膝を抱えて座った。
背中に温かい夕日があたって気持ちがいい。
眠くなるなぁ、と思っていると。
この声は間違いなく。
「瑠衣くん……」
瑠衣くんは私の突然の登場に驚きを隠せないようだ。
私を視界にとらえた瑠衣くんは、すぐに視線をそらした。
そして、屋上のフェンスに寄りかかり、しゃがみこんだ。
「……なにしに来たの」
疑問系ではない質問。
『気分転換をしに来ました』とは、言いづらくて適当に答えた。
ふーん、と、相変わらず興味のなさそうな返事。
それにも慣れてしまった私もいる。
でも、それ以上に瑠衣くんが私の目の前にいることが嬉しかった。
ずっと避けられていて、挨拶も出来なかったからなぁ。
「……いつまで、そこに突っ立っているの」
瑠衣くんがちらりと私を見る。
「座れば?」
屋上の扉の前で突っ立っていた私に声をかけてくれる瑠衣くん。
……拒絶は、されていないってことでいいんだよね?
私は、屋上の扉を完全に閉めてから、瑠衣くんの隣に膝を抱えて座った。
背中に温かい夕日があたって気持ちがいい。
眠くなるなぁ、と思っていると。