ドンッ!
瑠衣くんが掲示板に握りこぶしを叩きつけた。
静まり返る廊下。
騒いでいた生徒たちはビクッと肩を跳ねさせた。
そのまま、瑠衣くんはゆっくり手を下ろした。
なにを言うのか。
なにを言われるのか。
ここにいる全員が、体をこわばらせた。
だけど、瑠衣くんはなにも言わず。
2年生の階へ続く階段を上っていった。
「ちょ、やばくない?」
「うちらも、教室に戻ろっ」
バタバタと姿を消していく生徒たち。
私を睨んでいた大和撫子風美人さんも、誰だか分からない私を突き飛ばした生徒の姿もなかった。
「奈々。大丈夫……、じゃないよな」
星矢くんが私を引き寄せたかと思ったら。
その腕に抱きしめられた。
「星矢、くん……?」
「ごめん。奈々が傷ついているのを放っておけなくて」
私はその腕の中で目をつむる。
星矢くんの腕に包み込まれるのは何年ぶりだろう。
温かくて。
先ほどまでの出来事を消してくれるようだった。
ビリッ!
紙の破れる音が聞こえた。
星矢くんの腕の中から、音のしたほうを見る。
瑠衣くんが掲示板に握りこぶしを叩きつけた。
静まり返る廊下。
騒いでいた生徒たちはビクッと肩を跳ねさせた。
そのまま、瑠衣くんはゆっくり手を下ろした。
なにを言うのか。
なにを言われるのか。
ここにいる全員が、体をこわばらせた。
だけど、瑠衣くんはなにも言わず。
2年生の階へ続く階段を上っていった。
「ちょ、やばくない?」
「うちらも、教室に戻ろっ」
バタバタと姿を消していく生徒たち。
私を睨んでいた大和撫子風美人さんも、誰だか分からない私を突き飛ばした生徒の姿もなかった。
「奈々。大丈夫……、じゃないよな」
星矢くんが私を引き寄せたかと思ったら。
その腕に抱きしめられた。
「星矢、くん……?」
「ごめん。奈々が傷ついているのを放っておけなくて」
私はその腕の中で目をつむる。
星矢くんの腕に包み込まれるのは何年ぶりだろう。
温かくて。
先ほどまでの出来事を消してくれるようだった。
ビリッ!
紙の破れる音が聞こえた。
星矢くんの腕の中から、音のしたほうを見る。



