愛して先輩っ! XXX

「星矢くん」

「ん?」

「ここって、女子寮だよね?」



星矢くんはにっこり笑う。

そのまま、私の頭をわしゃわしゃと撫でる。



「ここは男子寮だよ」

「……え?」

「ん? だから、男子寮だよ」



それは聞こえていたけれど。

なんで、男子寮に私がいるの?

たしかに、ここに女の子はいないけど。

星矢くんとかわいい系男子くんしかいないけど。



「奈々は、今日から男子寮に住むんだよ」



……聞き間違えたでしょうか。

男子寮に住むって、普通にありえないよね?



「私、女の子なんだけど」

「知っているよ?」



知っているなら、なんで男子寮なの。



「ねえ」



ソファから、かわいい系男子くん低い声を出す。

視線はバッチリ私をとらえていて。

私に話しかけているのが分かる。



「自己紹介くらいできないの?」

「……え?」

「女の子と一緒に住むなんて、心底嫌だけど。自己紹介くらいしなよ」



なんで、私が上から目線で言われているの?


カチンッ、ときた私。

だけど、ここは大人の対応をするべきだと思った。