またなにをやってるんだ、あの娘は、とジンは扉の向こうで思っていた。 「ジン様ーっ。 逃げてくださいっ。 ジン様ーっ」 なんだかわからないが、かばってくれているようだ、と可愛らしいアローナの声にジンは微笑む。 自身が殺されようとしていることも知らないままで。