「ジン様を殺せと命じてくださったら、ジン様たちにアローナ姫の正体を教えてもいいですが?」

「ええっ?
 そんな弱みにつけ込むみたいなっ。

 っていうか、その瞬間、おそらく、ジン様死んでますよね~っ?」

 いやいやっ、まあまあまあ、と二人は、しばらく押し問答をしていた。