貢ぎモノ姫の宮廷生活 ~旅の途中、娼館に売られました~


「知ってたのなら言ってください~っ」

 レオはこの辺りまで戦に来たことがあるので知っていたらしい。

「いや、お前がせっせと働く姿が面白くてな。
 ほら、早く出立するのだ、盗賊どもよ。

 アハトたちに追いつかれるではないか」

 いや、なんで我々、助けから逃げてるんですかね……と思いながらも、人の言うことなど聞かないレオに急かされ、アローナたちは旅立った。