「何処かの……国にですか?」
とさすが察しの良いアハトは、そう訊いてくる。
「復権に力を貸してくれるようにとか?」
「違うと思いますね。
あの手入れの行き届いた宮殿と出て来た酒宴の料理見ましたか?
甘々の息子は父親の財産、なんだかんだで使えるようにしてるみたいですよ」
甘々の息子って……とアハトは苦笑いしたようだった。
「ご自分で用意できたはずですよね、そのくらいのもの。
何故、わざわざジン様に請求してきたのか。
自分のために他の国に贈るのなら、ジン様に知られる形で用意するの、おかしいですよね」
「では……」
「ジン様に他国にそのくらいの気を使えと教えたいのかもしれません。
もしかしたら、今までも、いろいろ手を回してらしたのかも。
なんだかんだで、ジン様が王になられてから、無茶な交渉をしてくる国もなく、攻め込まれてもいないんでしょう?」
とさすが察しの良いアハトは、そう訊いてくる。
「復権に力を貸してくれるようにとか?」
「違うと思いますね。
あの手入れの行き届いた宮殿と出て来た酒宴の料理見ましたか?
甘々の息子は父親の財産、なんだかんだで使えるようにしてるみたいですよ」
甘々の息子って……とアハトは苦笑いしたようだった。
「ご自分で用意できたはずですよね、そのくらいのもの。
何故、わざわざジン様に請求してきたのか。
自分のために他の国に贈るのなら、ジン様に知られる形で用意するの、おかしいですよね」
「では……」
「ジン様に他国にそのくらいの気を使えと教えたいのかもしれません。
もしかしたら、今までも、いろいろ手を回してらしたのかも。
なんだかんだで、ジン様が王になられてから、無茶な交渉をしてくる国もなく、攻め込まれてもいないんでしょう?」



