「アハト様っ。
この間、あなたは正妃になられる方だから大事に扱わないとって言いましたよ~っ」
ひーっ、と怯えてアローナは叫ぶ。
レオに気に入られるためなら、本当にやりそうだと思ったのだ。
案の定、アハトは、しれっとした顔で言ってくる。
「正妃様なら、その身を挺して、この場をなんとかしてくださいっ。
そもそも、あなたはレオ様の褥にはべるために、貢ぎ物としてこの国に来られたんでしょうが」
じゃあ、いいでしょうっ、
となにもよくないことを言ってくる。
「ひーっ。
裏切り者ーっ」
「そもそも結託してませんっ」
と揉めるふたりを眺めながら、レオは毒見係も通さずに、焼き菓子を口にし、うん、美味い、と呟いていた。
この間、あなたは正妃になられる方だから大事に扱わないとって言いましたよ~っ」
ひーっ、と怯えてアローナは叫ぶ。
レオに気に入られるためなら、本当にやりそうだと思ったのだ。
案の定、アハトは、しれっとした顔で言ってくる。
「正妃様なら、その身を挺して、この場をなんとかしてくださいっ。
そもそも、あなたはレオ様の褥にはべるために、貢ぎ物としてこの国に来られたんでしょうが」
じゃあ、いいでしょうっ、
となにもよくないことを言ってくる。
「ひーっ。
裏切り者ーっ」
「そもそも結託してませんっ」
と揉めるふたりを眺めながら、レオは毒見係も通さずに、焼き菓子を口にし、うん、美味い、と呟いていた。



