次の日、アローナとアハトはちょっとした手土産とともに、レオのいる離宮を訪ねていた。 「結構な豪邸ですね。 ジン様は、なんだかんだでお父様に甘いですね。 何故、石牢とかに入れないのでしょう」 アラベスク模様のタイルと透かし彫りが随所に散りばめられた美しい宮殿の中を見回しながら、アローナが呟くと、 「私は誰よりあなたが恐ろしいです……」 と青ざめ、アハトが言ってくる。