貢ぎモノ姫の宮廷生活 ~旅の途中、娼館に売られました~

 口に出して言うのは不敬だとわかっていたが、その言葉は、もう喉許まで出かかっている。

 慌てて咳払いし、フェルナンは出かけた言葉を追いやった。

 まあ、そういうところが、ジン様の可愛らしいところではあるのだが。

 そう思ったとき、太い柱の近くまで来ていたアハトが、やれやれ、という顔でこちらを見ているのに気がついた。