貢ぎモノ姫の宮廷生活 ~旅の途中、娼館に売られました~

「ところで、フェルナン。
 何故、お前は此処にいるのだ」

「見張ってたんですよ。
 王がちゃんとアローナ様と夫婦(めおと)になられるかどうか」

「何故、見張るっ。
 私がヘタレだと言うのかっ」
とふたりが揉めている間に、ぐびぐびと呑んでいた酒が効いて、アローナは寝てしまった。