盗賊たちに娼館に連れてこられて。
金の受け渡しをするのをぼうっと見てて。
奥へ呼ばれて、粥をご馳走になり。
とりあえず、上の階へ行けと言われて行ったら、すぐにアハト様が現れて、買われて。
それで、今、此処にいるわけですから。
なにも仕込まれる暇なかったですよね~、と思ったとき、男は自己紹介をはじめた。
「私の名はジンだ。
見たところ、異国の女のようだから、この国の事情はよく知らないかもしれないが。
国民が父王の悪政に耐えかねていたので、先日、私が父を追い落とし、王となったのだ。
父には王宮から出て隠居してもらっている」
そ、そうだったのですか……。
金の受け渡しをするのをぼうっと見てて。
奥へ呼ばれて、粥をご馳走になり。
とりあえず、上の階へ行けと言われて行ったら、すぐにアハト様が現れて、買われて。
それで、今、此処にいるわけですから。
なにも仕込まれる暇なかったですよね~、と思ったとき、男は自己紹介をはじめた。
「私の名はジンだ。
見たところ、異国の女のようだから、この国の事情はよく知らないかもしれないが。
国民が父王の悪政に耐えかねていたので、先日、私が父を追い落とし、王となったのだ。
父には王宮から出て隠居してもらっている」
そ、そうだったのですか……。



