はじめてのカレカノ

気持ちを切り替えて、チーム1組の優勝のために頑張るしかない。

頬をパンパンっと両手で叩き、気合を入れた。

前の組のレースが終了し、とうとうスタートラインに並ぶ私たち。

スタートの合図とともに、大玉を転がして行く。・・・行く？

やだ、大玉に追いつけない。

「た、高槻せんぱい、待って、速いですって」

「結月はそのまま後ろから付いてくればいいよ。俺が運ぶから」

高槻先輩がそんなこと言うから、なんかむかついた。

これじゃペアじゃなくても良かったじゃない？