クールな部長は独占欲を隠してる【6/18番外編追加】

「そこでちょっと雨宿りさせてもらおうか」

そう言って部長はすぐ先のタバコ屋の軒先を指差した。

「はい!」

2人で小走りで駆け込む。

「すみません、ちょっとだけ雨宿りさせて下さい」

とタバコ屋のおばあちゃんに部長が声を掛けるとにこにこしながら、

「急に降られて大変だったねぇ。好きなだけ雨宿りしていきな」

と快く雨宿りさせてくれる。

これで拭きな、とタオルまで差し出してくれた。

ありがとうございます、と2人でお礼を言う。

空を見上げると正にバケツの水をひっくり返したような雨だ。

お借りしたタオルで頭や肩、腕を順番に拭いていく。


部長も片手で拭きながらもう片方の手でスマホの雨雲レーダーを確認し、しばらくは止みそうにないな、と呟く。

するとタバコ屋のおばあちゃんが、

「良かったら、傘を貸そうか?また今度返してくれればいいからさ」

と有難い提案をしてくれた。

「え、いいんですか?」

「ああ、構わないよ。困った時はお互い様だからねぇ」

にこにこしながら1度奥に引っ込み、しばらくしてシンプルな紺色の傘を1本持ってきてどうぞ、と差し出してくれた。