クールな部長は独占欲を隠してる【6/18番外編追加】

「エライな創太くん」
褒められた創太は少し誇らしげだ。

「広岡部長、この後ご予定なければ、もしよかったらうちで一緒にハンバーグ食べて行きませんか?」

創太の乗ったカートを押しながら、私は先ほどから考えていた提案をしてみる。

「…いいの?ほんとはハンバーグおいしそうだなーと思ってたんだ」

ニッと悪戯っ子のように笑う部長。

創太も、「ぶちょーさんも一緒にハンバーグ食べるの?やったー!」と大喜びだ。


てっきり断られるかと思っていた私はちょっと拍子抜けだ。

「もちろんです!こんなに良くして頂いて、何もせずにお帰しする訳にはいきません」
と言えば、

「俺が好きでやったことだから、そんな気は遣わなくてもいい。でもハンバーグは食べたいから、ご馳走になってもいいかな?」

そう極上の笑顔で微笑まれ、不覚にもとくん、と胸が音を立てた。