五つ年上の彼氏の紫乃(しの)くんは 週に1回深夜のドライブに連れて行ってくれる。 「今日は星が綺麗だね」 助手席に乗っているわたしは まばらに輝く星々に見とれていた。 「そうだね。雲がなくていい夜だ」 夜に溶ける低い声。 変に染めていない黒髪も、優しげな瞳も 男性らしさを感じる喉仏も 紫乃くんのすべてにドキドキしてしまう。 ほんと、素朴なのにかっこいい。