お日さまみたいな温かい君に包まれて

「あ、腕で思い出した。雪塚さん聞いて! 景斗ってば、さっき俺の体ベタベタ触ってきたんだよ!」

「お、おいっ! 勝手にしゃべんな!」

「『お前、いい腕してるよな』って言ってき……」



ペラペラしゃべり出した東馬の口を両手で塞いだ。



「雪塚さん、誤解しないで! 筋肉を触っただけだから!」

「う、うん……」



だがしかし、時既に遅し。苦笑いされてしまった。


あぁもう! 東馬のアホ! ドン引きされちまったじゃねーか! 俺の気持ち知っててやってんのか⁉

腹立つー! このイタズラ筋肉男め!
飯奢ろうかなって思ってたのに! 延期してやる!



○○◎



昼食後、窓際で日向ぼっこ。
日射しは強いが、風が吹いているので汗ばむ程暑くはない。

これで午後のエネルギー補給完了!



「みんな~、5時間目自習になった~」



教室に入ってきた委員長の声が聞こえ、振り向く。


委員長の両手には、課題のプリントがどっさり。

3年生だからしっかり勉強するようにと、いつもは2枚なのに、今日は倍の4枚らしい。


5時間目は英語だったっけ。
マジかぁー、苦手なんだよなー。

ちゃちゃっと終わらせて昼寝しようかと思ってたのに……頑張って終わらせるか。