お日さまみたいな温かい君に包まれて




「もう知ってると思うけど……私、1年の頃から清水くんに憧れてたんだ」



昼食を終えた後、前を向いたまま彼女がおもむろに口を開いた。



「明るくて、いつも笑顔で、周りにいる人達を大切にしてて。私と違って友達作るの上手いし、真っ直ぐだし。素敵な人だなぁって思ってたんだ」

「そうなの?」

「えっ、日記に書いてたはずなんだけど……読んだんじゃないの?」

「いや、全部は読んでないから……」



目を通したのは、1年生と3年生の1学期の頃で、2年生の内容に関しては全く見ていない。

2年近くアプローチしてるから、好意には薄々気づいてたみたいだけど……ずっと憧れてたのは知らなかった。



「最初は自分と住む世界が違う人だって思って、遠くから見てるだけだった。けど、西尾くんと3人で勉強した時、もっと仲良くなりたいなって思った」

「覚えてるよ。確かテスト勉強してた時だったっけ」

「そうそう。あれから時々話すようになったよね」



雪塚さんいわく、「元々人柄に惹かれたから、いつから恋愛感情に変化したのかはわからない」とのこと。

自分もその時、クラスメイトとして仲良くなりたいと思った。


と同時に……もっと君のことが知りたいとも思ったんだ。