お日さまみたいな温かい君に包まれて

考え事をしてる間に、いつの間にかシューティングゲームの話に移っていた。
しかし、レベルが違いすぎてついていけない。

調子悪くて8000点⁉ 俺でさえ最高で7000点しか取ったことないのに!

そりゃ雪塚さんも謙遜するよ……。


どうやら彼女は、1万点達成するともらえる、遊園地で使える割引券セットが欲しいのだそう。

ちなみに最高点は9500点らしい。

想像以上の腕前に、人は見かけによらないんだなと改めて実感した。


彼女と立ち話をした後、俺達は観覧車に乗り込んだ。



「今日は誘ってくれて本当にありがとう。楽しかった」

「いえいえ。俺もすごく楽しかったよ」



幼なじみに会ったからか、さっきより顔色が良くなってる。

同級生と話してた時とは天地の差。
会った瞬間、声色が変わって瞳がキラキラしてたもん。

きっと他の友達よりも特別な存在なんだな。



「雪塚さん、正直に答えてほしいんだけど……お化け屋敷、俺が怖がってたから我慢してたの?」



真っ直ぐ目を見て尋ねると、一瞬目を丸くした後、フフフと笑い出した。



「ううん。ちょっと怖かったけど、最後のお化けが怖かっただけで、我慢はしてないよ。……むしろ、清水くんの叫び声にドキドキしてた」

「えっ!」