お日さまみたいな温かい君に包まれて

順路と書かれた看板を目印に歩き、長い廊下へとやって来た。

ぼんやりと廊下を照らす電気が不規則に点滅していて、その度に暗闇が襲う。


ここは前はなかったな。新しく追加したのか。

誰もいないけど、この雰囲気は絶対何か出てくる。
診察室とか、レントゲン室とか……。


その瞬間。



「「「ギャァァァーー‼」」」



静かな廊下に甲高い叫び声が響いた。


……お化けの声?
それか、さっき入っていった男の子達の声?

けっこうハッキリだったから、もしかしたら近くに……。



「清水くん? どうしたの?」

「雪塚さん……申し訳ないんだけど、腕にしがみついてもいい……?」



本当は今すぐここから逃げ出したい。
だが、雪塚さんを1人にすることはできない。

しかし……正体不明の悲鳴を聞いて、早くも精神の限界に達してしまったため、プライドを捨て去って彼女に頼み込んだ。



「うん……どうぞ」

「ありがとう……」



許可をもらい、彼女の華奢な腕にそっとしがみついた。


……ん? 男のくせに情けないなぁって?

あのなぁ、男でも怖いもんは怖いんだよ!

つーか、最初からこんなに怖いってわかってたら入らねーから!