「……いや、大丈夫。雪塚さんは?」
「私も。怖いかどうかは入ってみないとわからないし」
「……だよね!」
顔を見合せ、うんうんと頷き合う。
ひとりだと心細いけど、雪塚さんがいるから大丈夫なはず!
昔に比べてぐんと背も伸びてるし!
それに今、小学生の男の子達が中に入っていったし!
堂々と歩いていれば怖くない!
数回深呼吸をし、意を決して、彼らの後を追うようにお化け屋敷の中へ足を踏み入れた。
「うわぁ、けっこう暗いね……。ここって廃墟になった病院の設定だっけ?」
「う、うん……」
背筋を伸ばして平然を装うも、返事はぎこちなく、心臓はバクバクと脈を打っている。
現在、待合室らしき場所を通過中。
やつれた看護師さんが受付で手招きしているけれど……手首に釣り糸がくっついていたから、あれは人形のようだ。
良かった……と、ホッとしたその時。
「うわぁぁぁ!」
ソファーに座っていた患者が突然床に倒れ落ちた。
ひぃぃぃ、微動だにしねぇ! 診察する前に命尽きちゃった感じ⁉
顔が見えないからまだマシだけど……序盤から怖すぎ! 最後までのどもつか心配なんだけど!



