お日さまみたいな温かい君に包まれて

「あぁ~! 楽しかった! 次コーヒーカップだよね?」

「うん。近道があるからそっちから行こうか」

「おぉ~っ、さすが遊園地スタッフ!」



地図を持つ彼女に道を案内する。

真面目な性格から、静かな場所が好きなのかなって思ってたけど……意外とにぎやかな場所も好きなのかな?



「清水くんはコーヒーカップはゆるく回すタイプ? 激しく回すタイプ?」

「激しく回すタイプかも。小学生の頃、実玖とお父さんと3人で乗って、お父さんを酔い潰したことがあるから」



懐かしいなぁ。
あの後、帰りの車の中でお母さんから叱られたっけ。


……ん? 今なんか、
「景斗、やけに落ち着いてるね。楽しんでる?」
って、どこからか疑問の声が聞こえたような。


はい、めちゃめちゃ楽しんでます。

俺が静かなわけじゃなくて、雪塚さんのテンションが高いだけなんです。

ちゃんと楽しんでるから安心してね⁉



「雪塚さんもけっこう回す派?」

「うん。私も家族みんな酔うくらい回してたよ。爽汰が吐いたこともあったなぁ」



仲間だと心踊った直後、後半の爆弾発言に耳を疑った。

家族全員を酔わせたのもすごいけど、弟くんが吐くくらい回しただと……⁉
三半規管強っ!