「そのはかまってまだ先生持ってるの?」




お姉ちゃんが栗きんとんを頬張りながら先生に聞いた。



「あ~、どうだろう。実家にまだあると思うけど」




「じゃあ、結婚式で着なよ。直も見たがってるし、お色直しとかで着てみてよ」




私は嬉しすぎて、声が出ない。


手足をバタバタさせて興奮していた。



「でも、お色直しの服、もう選んだよなぁ」


「じゃあ、二次会で着て!!!!」



先生は、わかったわかったと言いながら、私の頭を撫でて、興奮を抑えようとしてくれた。



まるで走りたがってる馬をなだめるみたいに。




見たいよ。

先生のはかま姿。