今朝見た光景を口にすると、兄は無言でそっぽを向いた。
隠したつもりなんだろうけど、赤くなった耳が見えてるよ。
「……あの話、誰にも言ってねーよな?」
「……何の話だっけ?」
とぼけて返答するも、「ふざけてんのか」と睨まれてしまった。
「言ってないよ。雪塚先輩の匂いを探し求めてるなんて誰にも言ってないよ」
「わかってんなら普通に答えろ。あと、後半もう少し言い方考えろ」
「はーい」
フフフ、顔真っ赤。誕生日プレゼントを渡すのが楽しみ〜。早く来ないかな。
◇
「そうだ、やきもちの話で思い出したんだけど……草山さん、ああ見えて結構嫉妬深いから、東馬と話す時は気をつけろよ」
帰宅して部屋に入ろうすると、神妙な面持ちで呼び止められた。
草山さん……は、手芸部で西尾先輩の隣に座ってた人だったよね。
すごく落ち着いている印象だったから、嫉妬深そうには見えなかったけど……。
「そんなに怖いの?」
「あぁ。今はないけど、1年の最初の頃、東馬に『一緒に遊ぼうぜ』って話しかけただけで睨まれたことがあったんだ」
隠したつもりなんだろうけど、赤くなった耳が見えてるよ。
「……あの話、誰にも言ってねーよな?」
「……何の話だっけ?」
とぼけて返答するも、「ふざけてんのか」と睨まれてしまった。
「言ってないよ。雪塚先輩の匂いを探し求めてるなんて誰にも言ってないよ」
「わかってんなら普通に答えろ。あと、後半もう少し言い方考えろ」
「はーい」
フフフ、顔真っ赤。誕生日プレゼントを渡すのが楽しみ〜。早く来ないかな。
◇
「そうだ、やきもちの話で思い出したんだけど……草山さん、ああ見えて結構嫉妬深いから、東馬と話す時は気をつけろよ」
帰宅して部屋に入ろうすると、神妙な面持ちで呼び止められた。
草山さん……は、手芸部で西尾先輩の隣に座ってた人だったよね。
すごく落ち着いている印象だったから、嫉妬深そうには見えなかったけど……。
「そんなに怖いの?」
「あぁ。今はないけど、1年の最初の頃、東馬に『一緒に遊ぼうぜ』って話しかけただけで睨まれたことがあったんだ」



